平成二十三年
俗名 田中大偉
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
前日は晴れていたのに・・・
6月2日は昼ごろから雨が降り出した。
あれ以来、雨の記憶はないのだが、13年前と同じ雨。
雨の降り方は違えど、鮮明に思い起こされる。
翌日からは、また晴れが続く。
なんで、今日だけ雨なのか?
なんで、あのトラックは荷物の荷下ろしに・・・
時計の歯車が、少しずつずれてあの時間になってしまった。
それでも「1秒」・・・
たった1秒だけずれていれば。
きっと助かったと思う。
病院のベットで、「ごめん・・・事故ちゃったよ」と
言ってくれたらと思う。
無言・・・
最愛の子に
声をかけても
体をゆすっても
何をしても
返事が返ってこない、この辛さ。
大偉も聞こえていたんだと思う。
必死に声にだして、側にいる私達を
呼んでいたんだと思う。
でも、聞こえない。届かない。
あっという間に時間だけ過ぎていった。
今でも、現実と昔が入り混じり、ごちゃごちゃになる。
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