2012年5月31日木曜日

31日(木)曇り・・・少しだけ

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今日は、大口案件の見積依頼が飛び込んできた事で、仕事のスケジュールが大きく変わってしまった。

久々に最終退館者になってしまい、家に着く頃は日付が変わっていた。

K-noさんから、荷物が届いているよ!

あけると、「一幸舎」のラーメンだった。

前に、大偉がとんこつラーメンが好きだったような事を書いた?からかな・・・

仏壇の前に供えさせていただきました。

お心遣いありがとうございました。

大偉にも、食べさせてあげます。


夕方・・・I-kwaさんからメールが届いた。

どっか寄り道でもして帰ればよかったんだ・・・まっすく帰ってきたばかりに。



本当に・・・

後1秒・・・

後2m・・・

違っていれば。

もしかしたら、ただの怪我で済んだのかもしれない。

意識レベル300なんてならなかったに違いない。

治ったら、げんこつ一つくらいくらわせて、終わっていたに違いないと思う。



メールの最後には・・・

「また、会いたいなあいつに」

と締めくくってあった。




2012年5月30日水曜日

30日(水)晴れのち曇り?・・・昨年の今頃は

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


最近、突然の雷雨はあるけど・・・関東はまだ梅雨に入ってないの?

最近、ニュースを見る時間もなく・・・


去年の今頃は朝から雨が降ったり止んだりと、梅雨の時期だったなぁ~。合羽は着ていたが普通の靴だったので、毎日びちょびちょ!

学校に履いて行く靴もなくなり、じいじからグレーの長靴を貰ってバイクにまたがって通学していたよね。


その長靴は、私が寝ている横にある。

大きな紙袋の中・・・中が見えないようにグレーのシートに覆われて二つある。

三つ目は・・・ヘルメット。

その袋だけはシートに覆われていなく、布団を敷くたびにチラチラ見える。

柏警察から手渡されたが・・・科警研から戻ってきたままの状態である。


シートに覆われている袋は・・・到底見れたもんじゃない物が入っている。

写真では、何度も見ているが・・・

実物となると開けられない。

酷過ぎる・・・。


これだけは、いつ見られる日が来るのかは考えられない。


9:30PM

会社から浜松町駅に向かって歩いていた。

突然・・・カーテンを開ける私と横になっている大偉の光景が頭をよぎった。

パシャっと写真にでも写したかのように・・・

辛いな。

6月2日から遠ざかり段々と・・・

少しずつ気持ちの落ち着きを取戻し、生活が始まると

また・・・6月2日に近づく。


少しずつは変わっていくんだろうが、毎年この繰り返しなんだろうな。

一緒に旅立ったほうがどんなに楽かと思う。


これも修行なのでしょうか?

こんな修行って・・・ですか?

人それぞれ課せられた修行があると思うんだけど・・・もしかしたらこれ以上過酷な苦しみの修行をしている人がいるかも知れない。


日蓮さんに聞いてみたい。


自分の息子たちを旅出させる修行って・・・

どんな意味の修行なんだろう。


きっと、私に相当足りないものがあったに違いない。

自分の息子達を旅出させなくてはならない事なのだから。


そうだとしたら、最悪な人間だよ・・・私は。

二人がいるときには、気が付かなったという事・・・

気が付いてはいたかもしれないが、それが不十分だったんだ。


自分の息子達を旅出させなければ、わからないのか?と神様が怒ってしまったんだ。

だから、一番最悪の形で私に罰を課せたんだと思う。


この一年、私はいったい何が変わったのか?



・・・まだまだ。



2012年5月29日火曜日

29日(火)晴れのち雷雨・・・残ったもの

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


みるちゃんのもの・・・

大偉のもの・・・

たくさん残して旅にでた。

あげたものも残して。


使っていた物は当時のままにして残すのものなのだろうか?

それとも、その物を使いながら中身は自分のものに変えるのだろうか?


結果はどちらでも良いと思うんだけど・・・

なかなか後者の意見に踏み切る事ができない自分がいる。


大偉っ!

iPodなんだけどさ・・・

最初は、大偉が聴いていた音楽をそのまま残そうと思って、たまに聴いていたんだけど・・・今は、自分の好きな曲に変えて、大偉がいつも聴いていたiPodを使おうかな?と思っているんだけど、どう思う?

いいよね?

大偉がお小遣いで買った、あゆのCDも入れるからさ(ちょっと辛いけど・・・)

ちょっとお母さんにも聞いてみるね。


この間、朝の常磐線で急に泣けてきたよ。

ぼ~っと色々な事を考えていたんだと思うよ。


2012年5月28日月曜日

28日(月)晴れのち雷雨・・・取り戻せない

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳

先週の24日・・・株主総会があり社長と常務が交代した。

管理職をあつめ今期の話しが社長からあった。

色々と話しをされてはいたが、その言葉の中で


「空いた時間は取り戻せない」という言葉を発した。

担当に空き時間を作らせずに仕事を充当させなさい。

社員の充足を意識した言葉だった。



「・・・時間は取り戻せない」


時期が時期だし、じ~んとくる重みのある言葉だった。


残された人がその人の分まで一生懸命に生きるとは言ったって中々そうはいかないんだよね。

楽しくしていたって、そこにみるちゃんや大偉がいればなぁ~と思ってしまうし、あまりくよくよしたってとは思うんだけど・・・やっぱりお墓の前で泣いちゃったよ。


なんでだって・・・

なんで、ここに入らなきゃ、ならなくなっちゃったんだよって。


あの時の言葉・・・

あの時の行動・・・

今となっては、後悔する事ばかり。


人は、何かが目の前に起きなきゃ普段からそんな事あまり感じないんじゃないかな?

何かというのは小さい喧嘩でも、そうなんだけど・・・

自分はそうだった。


あたり前のように健康で生活をしていると、本当はやらないほうが良いと思った事など見過ごしてしまうんだよね。


家族・・・同じ時間を過ごすこともなくなってしまうんだよ。

前に、N-okoさんからのメールにそんな事が書いてあった。


人間も動物も・・・生き物すべてが平等にある1日の時間。

大切にしなきゃね。


2012年5月27日日曜日

27日(日)晴れ・・・手伝ってよ!

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今朝はとても眠かったが・・・早起きした。

みるちゃんと大偉にご挨拶して・・・

今日は、昨日できなかった庭をちゃんと綺麗にしようと

思っていたが、動き出したのは、なんだかんだで1:30PM。


まず、砂利を土嚢で5袋購入。

詰めるのも大変だけど、車に乗せるのも一苦労。


大偉を旅ださせてから、昨年親父と庭の草むしり・・・

ほとんど親父。


遮光シートの寸法も親父。

自分は砂利の購入に付き合って軽トラで運び、砂利を一緒に

敷き詰めただけ。

軽トラで運びながら・・・「大偉がいればなぁ~」と親父が発した言葉。



今日、購入してきた砂利を不足して所に敷きながら、

その言葉を思い出していた。


ほんと大偉がいればなぁ~と思った。

きっと、大偉は率先して手伝っただろうに・・・

あっ、バイトかな?


小さい青いバケツが庭先の水道したに置いてある。

この小さいバケツで、砂場遊びをしたり、庭の手入れの際に土を入れてお手伝いしていたんだと思いながら、家にあるすべての物が、家族の宝物なんだなと感じる。


2012年5月26日土曜日

26日(土)晴れ・・・語り継いで


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110609/crm11060900280003-n1.htm

唯一事故記事が最後まで掲載していたこのリンク・・・

今はもうない。

保険処理手続きで、掲載している記事を持って来てくださいと

言われたところがあった。

昨年の8月・・・たくさん掲載されていた。

関係のないページにも。

はたまた、Twitterにも掲載されていた。


息子の友達です。早く犯人を捕まえてくださいと・・・


どなたかわからないが、胸の詰まる投稿だった事を覚えている。


この交通事故・・・後世まで語り継いでほしい。


N-nhaにも・・・のちに結婚して子供を授かる事でしょう。

大きく成長した子供が、自動車やバイクの乗る。

そんな時、大偉の事を話してもらいたい。

辛い気持ちになるかも知れないが

自分のお兄ちゃんが旅立った事を・・・


同じ年に生まれた君たちへ。

同じ時を一緒に歩んできた、あなた達へ。

偶然にも、いや必然的に大偉と知り合い・・・

大偉が知り合った。


長い人生の中、小さくして辛く悲しい時期を過ごされた方もきっといる事でしょう。

また、多感な思春期。

今、真っ盛りな青春時代の中、大偉にめぐり会ってしまったおかげで辛い気持ちになってしまった事でしょう。


交通事故・・・

最悪の時は、こんな事になるんだという事を、大偉を通じて身を以て感じた事を決して忘れる事なく、将来結婚して・・・生まれる子供達にも伝えて行ってほしいと私は思う。

これから知り合うだろう友達にも。

大偉の旅立ちを無駄にしないでほしい・・・


強く、強く願う。


2012年5月25日金曜日

25日(金)晴れ・・・だいいのはなし

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳

今日は、外出先から直帰した。

思ったより、早く家に着く事ができた。

今週も疲れたぁ~。

久しぶりに家内と飲んだ・・・ちょっと飲みすぎたかな?


だいいの小さい頃の話しや、みるちゃんの話しなど・・・

色々したけど、あんまり覚えていない・・・


気が付いたら・・・

なんと・・・

3:00AM!



ソファーで寝てしまった。

寝ちゃうよ!と言われていたのに、大丈夫だよと言っておきながら・・・


大偉も飲める歳になったら、こうして飲んだり・・・

たまには、迎えに来て~なんていう事もあったろうに。


一緒に飲みたかったよ。

きっとみるちゃんは、横になりながら


まだ、飲んでるの?って感じでたまに目を開けてチラ見

するんだろうね。


2012年5月24日木曜日

24日(木)晴れ・・・腹が立つ

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳

山手線の電車が秋葉原駅に着いた。

上野方面の進行方向、先頭車両の窓際から

横断歩道を渡っている人が見える。

右、左とかなりの人が横断していた。


8:30PM・・・


一台の停車している車の前にバイクが止まった。

その後続から二台のバイク・・・二人乗りが止まった。

原付?

見るからに普通じゃない事は電車に乗っていながら

わかった。


次の瞬間・・・横断している人の歩きを止めて信号無視で

走っていった。

きっと、エンジンを吹かしながら走って行ったのでしょう。


何をそこまでして行かなければならないのか?

二台四人だからできた行為なのか?

その光景を上から見ていたとはいえ、無性に腹が立った。

その場に駆けつける事ができるのなら、すぐにでも行って

とっ捕まえて、わかるまでぶちのめしてやる。


そんな事をやる奴なんて、一人では何もできなくて

育ってきたんだと思う。

仲間が入れば・・・大丈夫だとか、本当はいけないとわかって

いても言えなかったり。

その時の状況で言えなかったりも・・・・わかる。

でも、それがいつまでもわからない人では困るよ。


だけど・・・今日見た光景は絶対に許さない。

私の近所で・・・

私の目の前で・・・

今日見た事が起きたら、私は絶対に許さない。

本当にぶちのめしてやる。


普通に走っていて、事故に合うんだから・・・

こんな奴らに大事な命を奪われないためにも。


君たちは、こんな走りはしないよね。

整備士になるあなた達だから、交通法規を守るという事を

わかってほしい。

整備士・・・法規を守る君たちの腕が、

車を乗る私達の命を守る。

家族を守るのだから。

サラリーマンをしている私の仕事は失敗をしても

命を奪う事は無いが、

君たちの仕事は、常に「命」と隣合わせ・・・

向き合っているのだから

真剣にプライドを持って、頑張ってください。


大偉もきっと応援していると思うよ。

車体整備士を夢見ていたから・・・

あぁ~、大偉にエンジンオイルの交換をしてもらったり

するのを楽しみにしていたのに・・・

2012年5月23日水曜日

23日(水)晴れ・・・また、行きたかった。

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今日は、昨日と真逆の初夏を思わせるような空で、

風も心地よく、とても良い天気でした。


T社の食堂でお昼をとりながら、壁に貼ってあるポスターを

見ると、一年中どこかで試合をしているスケジュールになって

いる。

今年の都市対抗野球は、東京ドームで7月中旬~始まる。

一昨年、一緒に見に行ったのを思い出すなぁ~。


また、大偉と行きたかった。

翌年は、新潟で行う野球大会に連れていく約束も

していたのに・・・


大偉は、どんな修行をしているのかな?

みるちゃんは、きっと側でからんで遊んでいるんじゃない?








2012年5月22日火曜日

22日(火)雨・・・こんな記事が


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳



twitter

 神辺丸江はよく絵を描くin受験戦争さん
サウスパークのアイクの初代吹き替えの田中大偉さん、事故でお亡くなりになられていたんだね…。知らなかった。そして同い年だったということにも驚いた。かなり時間たっているけど、ご冥福をお祈りします。
2012/5/19


きっとこの方も、サウスパークが好きだったんだな。


仕事をしながらあの日からの断片的な絵がよぎる。


なんでこんな事になっちまったんだろうな。



2012年5月21日月曜日

21日(月)晴れ・・・いっしょの日

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


なんだか寝付けず、4:30amに起きてしまった・・・

結局、いつも通りの時間なんだけど。


金環日食。


駅まで道のり・・・

薄い雲に覆われた太陽を見ると、月が重なり

太陽が三日月状態に変わっていた。


わぁ~、すっげーと思いながら自転車を止めて

しばらく見ていた。

かつ、電車も一本やり過ごした。

電車の中からも、雲に隠れた時だけ見ていた。

指定のサングラスがあればもっと感動したんだろうな。


大偉とみるちゃんは、どこで見ていましたか?

修行中だったから見れなかったかな?



夕方・・・メールがきた。

大偉の命日が、道場開設記念日だなんてもの凄い偶然ですね。

もう7周年ですか・・・

大偉も、S-goも、N-nhaも小さかったでしたね。

子供の成長は本当に早い・・・

今では、みんな高校生ですからね。

R-maなんて一番大きくなっちゃってね。

開設にいたっては、色々とありましたが今となっては懐かしいです。

R-seiさんの進むべき道は、間違っていなかったんじゃないでしょうか。









2012年5月20日日曜日

20日(日)晴れ・・・どうですか?

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


昨日の夕方は、朝から断水だったので給水をしに

中根配水場までお水をいただきに車で向かった。

道は混んではいたが、中に入ると並ぶ事無くスムーズに、

いただく事ができた。

今朝も朝から、お水をいただきに向かったが、ほとんど

人はいなかった。

職員の方々の丁寧さに頭が下がる思い。

自分達は悪くないのに・・・

たぶん交代勤務だとは思うが、嫌な顔一つせず

頑張っていた。


朝起きると・・・

いつも通り、ちょんちょんと触って「おはよう!」と

声をかけるのが写真に代わった。


新しいお家はどうですか?

みるちゃんも大偉も二人でいるから寂しくないよね?


お坊さんが言っていた。


魂は、お釈迦様の所にあり修行をしている。

手を合わせると・・・瞬間移動ではないが、その場所に降りてくるそうだ。

そして、色々と話しかけてくださいと・・・「私達は元気でいますと・・・」

終えると、またお釈迦様の所に修行をしに戻っていくんです。


この世に生きている、あの世で生きているとは表裏一体。

どちらが表か裏かはわからない。

どちらに生きても修行なんだと・・・








みるちゃん、大偉っ!

また来るからね。


2012年5月19日土曜日

19日(土)晴れ・・・新居


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


大偉とみるちゃんの新居の準備をしていた。

みるちゃんの旅立った年月日、名前、歳を家内が書いた。


これで、最後になるから見る?


・・・・三人で新居入る前にとみるちゃんのを見た。



とても小さい頭だった。

N-nhaの泣き顔を見ているとこっちまで泣けてくる。


一度二階に上がってしまったN-nhaを呼んで


おにいちゃんの最後をみた。


「仏」がちゃんと座っていた。


悔しい思い・・・

叫びたい気持ちは、山ほどある。

ぶつける場所のない、やり場の気持ち。

大偉の気持ち。

家内の気持ち。

N-nhaの気持ち。

両親の気持ち。


色々あるが、あの子達の事だから、これから先も私達や、

これまで関わってきた方々をきっと守ってくれる事だろう。






「つまづいたおかげで」

つまづいたり ころんだり したおかげで
物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを 暖かい眼で
見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで
人間としての 自分の弱さと だらしなさを
いやというほど知りました


だまされたり 裏切られたり したおかげで
馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました
そして・・・
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いま ここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました

人のいのちの尊さを
骨身にしみて 味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました

一人の ほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが 縁となり
次々に 沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました

だから わたしの まわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです


相田みつを



2012年5月19(土)
一周忌法要、開眼、納骨を滞りなく終える事ができました。

今まで、私達をささえてくださいました、皆様には感謝しております。
これからも、どうぞよろしくお願いします。


2012年5月18日金曜日

18日(金)晴れ・・・いよいよかぁ

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今日も午前中は、暑かった感じだけど家に着き

出かける頃には風が急に強くなっていた。



午後半休で会社のビルを出るとき・・・

いよいよかぁ~と思いながら、

当時の事を思い出し、涙がこぼれ落ちそうになるのを

ぐっと堪えて駅まで歩いた。


霊園に立ち寄り、最終確認をして色々と買い物に出かけた。



明日はまた、違った想いが込み上げてくるんだろう。





2012年5月17日木曜日

17日(木)晴れ・・・会いに行きたい

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今日も結構暑かったなぁ~。

今朝から、外出・・・戻ってきてはまた外出と立て続けだった。


仕事の詳細打ち合わせを終え事務所に戻ってきたのが、

3:30pm過ぎだった。

明日は、午後半休をするのでその分の仕事をこなさなきゃ。


ふとした瞬間・・・

大偉の事で色々な想いが込み上げて、胸が詰まる。


一番最初に浮かぶのは、やっぱり寝顔になってしまう。


大偉・・・

会いに行きたい。

色々とお話しをしに行きたいよ。


みるちゃん!

また、家にきてよ。

大偉と一緒にいるの?





2012年5月16日水曜日

16日(水)晴れ・・・義を見てせざるは・・・

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


帰りの電車の中で、Yahooのニュースを見ていた。

いつもは、疲れきって寝ているんだけど・・・


「義を見てさぜるは勇なきなり」(ぎをみてせざるはゆうなきなり

という言葉が飛び込んできた。



<震災がれき>静岡県島田市 24日から本格受け入れ開始

震災がれきの受け入れを表明していた静岡県島田市の桜井勝郎市長は16日記者会見し、岩手県山田町のがれき10トンの焼却を24日から始めると発表した。環境省によると、被災地のがれきの本格受け入れは東北地方と東京都を除き初めて。

このコメントの中で、発したのだ。

色々と賛否両論ある中で、私はこの決断は・・・・

どちらが正しいのか判断は難しいが、きっと正しいんじゃないのかな?
と思う。
もしかしたら、私の自治体じゃないから、そんな事を言っているかも
知れないんだけど・・・

この決断をするにあたっては、色々と悩んだと思うが、
最後は、リーダシップを発揮したのだ。

「義を見てさぜるは勇なきなり」という言葉を検索して調べると
色々と普段の生活の中で、考えさせられるとても深い意味を
含んだ言葉であり、中々それを実行している人は少ないと
自分も含めて感じた。

しかし、この言葉をいつまでも無くならない、「いじめ問題」として
取り上げたらどうでしょうか?
きっと今まで生きてきた中で、ほとんど人が関わってきたと思うが、
その時自分はどうだったのか?

目の前の事から、背を向け逃げてしまう前に、きちんと前を向ける
人になろうと思う。

困っている顔をみたら、一声かけてあげよう。
悩んでいたら、一声かけてあげよう。
たとえ、あまり話しをした事のない人であっても・・・

その前に・・・
きちんと挨拶のできる人になる事からはじめよう!

大偉っ!
人との関わりの一歩は、「挨拶」だよ。
この事はよく知っているよね。
これができずして人との関わりはないからね。

今日は、特に暑かったけどそちらはどうですか?
みるちゃんは、暑さに弱いから気をつけてみてあげてね!

じゃ、またね。


2012年5月15日火曜日

15日(火)雨・・・変わりない?


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


曇りから雨に変わった。

昨日は晴れて、今日は雨で・・・明日は初夏の陽気だってさ。


大偉っ!

体調を崩していないですか?

みるちゃんも変わりない?


お父っも、ようやく風邪が治ったよ。

歳をとるとひきはじめは早く、治りが遅いよ。

ここ最近は、毎年体調を崩している感じがするよ。


最近は天気が激しく変わるから、体調管理には十分に

気をつけてよね。



2012年5月14日月曜日

14日(月)晴れ・・・急に


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


ほんと久しぶりに、大偉のiPodで大偉が聴いていた音楽を

聞きながら会社に向かっていた。

音楽の趣味は合わないけど、大偉を思い出しながら聴いていた。


常磐線・・・もう少しで日暮里駅に着く間際で、N-nhaが

大偉の事を自宅で待っていた姿を思い出した。


何も言葉を発しない大偉の姿を見ながら何を思って

いたのだろうか?

寝巻の袖から出ている、すらっとした大偉の手をさすりながら・・・。


その当日は、6:00amに柏に大偉を見送るために三人でいた。


R16を千葉方面に向かっていく大偉を乗せた車。

その大偉を見送る家内とN-nhaの姿。

事故現場には、採集できなかった破片。

当時・・・状況が全くわからない。



色々な事を思い出し、涙が出そうになったが堪えた。


これでも・・・少しずつ前に進んだのかと思った。

2012年5月13日日曜日

13日(日)晴れ・・・演武大会


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


大偉っ、どうでしたか?

少年部も、一般部もなかなか上手にできたと思うんだけど・・・。

八方切りも、たぶん間違えずにできたと思うよ・・・きっと。


今回の演武は、心の中で一緒にしたもんね・・・

上から見ていたのかな?


久しぶりに皆さんの会えて、優しく迎えてくれたよ。


人が多すぎて、知っている人全員には挨拶できなかったんだけどね。



また、来週から稽古だけど・・・


あっ、稽古はその次だったね。


またね。

2012年5月12日土曜日

12日(土)晴れ・・・八方切り


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


大偉っ!

明日は、舞浜で演武大会だよ。

一昨年の演武大会は、一番小さいK-naeの相手で、

身長差がものすごくあったのに、なんの抵抗もなく

柔軟に対応していたよね!

その時に、I-ue先生夫婦と会場入り口で会ってね。

大偉を見てびっくりしていたよね。

ほんと久々だったから・・・。


明日は、組剣を行うんだよ!

大偉もやったよね。


その前に、大偉も苦手な八方切りがあるんだけど・・・

お父っも、ちょ~苦手なんだよ。


三と七の足の運びは同じなんだけど、どうしても

前足を軸に動かくことができなくて、ちょっとごまかしちゃうんだよね・・・。


jim先生からも、さっきの七の足は間違っていた!と

言われちゃた。


まぁ、みんな頑張ってきたから・・・見ててよね


2012年5月11日金曜日

11日(金)晴れ・・・生まれ変わっても

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


夕方、検見川にある関連会社に仕事の打合せのため向かった。


その帰りは、野田線で船橋から柏に向かった。


新鎌ヶ谷駅・・・大偉の学校の最寄駅。


特別な感情はなかったが、バイクで通うまではここまで

来ていたんだな。


夕食を食べながら、世界のランキングの番組がついていた。


「生まれ変わっても・・・今の両親の子供になりたいか?」

小学生から大学生までの160人にアンケートをしていた。


その前には、日本人の子供は親を馬鹿にしたりしていると

外国人から指摘されており、外国ではありえない事だと・・・。


その話しを聞いてからのアンケートだったので、私は20%

くらいかな?と思っていたら・・・


なんと94%の子供達は、生まれ変わってももう一度今の

両親の子供になりたいと回答をしている。


確かに、私も生まれ変わったら違う両親の子供になりたい

とか、あまり思わない。

これだけ物が溢れている時代、しかも格差社会と

言われている中で、何もしないでお金がありあまり

遊んで暮らしている人もいるんだと思うけど、それ以上の

事は思わないし、今まで歩んできた道にそれほど嫌な事は

なかったと思う。


家内と結婚して良かったと心から思う。

親父もお母さんもよくしてくれるし、周りの親戚の方々からも

いつも良くしてもらっている。


大偉を旅出させてしまう結果になってしまったが、

もう一度生まれ変わっても同じ家族になりたいと

思うし、今度は大偉を成人させてあげたい。


そして・・・

結婚してお嫁さんを見てみたい。

孫と一緒に遊びたい。

親父が大偉やN-nhaにしてきたように、私もしたい


これから先も、家族として生き続ける。


2012年5月10日木曜日

10日(木)曇りのち雨・・・思い出す

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


昨日の雨のおかけで、自転車を駅においてきたため、今朝は

歩いて駅まで向かった。


南部中の前を通りながら、大偉もちょっと前まではここを

通って通っていたんだなぁ~。

今では、大偉を知っている在校生は少ないだろう。


大偉もこんな感じだったのかな?と思いながら子供達を

見ながら歩いていた。



自転車の時は、子供達も多いし車も通るので、街道から

駅に向かうが、帰りは、南部中の前を通って帰る。


通る度に大偉を思い出すよ。


駅に着けば、同じ年頃の高校生に会うし、早く帰れた時の

柏駅は、高校生でごったかえし。


大偉と同じ年頃かな?なんて見ながら・・・

大偉もたまには、こうしてみんなと一緒にいたんだと・・・




H-rkaさん。
お手紙ありがとうございます。

笑った顔は、私も好きです。
笑いすぎると、ハスキーになるんだよね!

2012年5月9日水曜日

9日(水)晴れ・・・家に帰ると


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


普段の仕事の中では、大偉が旅立ったなんてまるっきりなく

仕事をしているんだけど・・・

家に帰れば、どこにいても写真が見える位置だし・・・

見てしまう。



この現実?は、これから先も受け入れられない事でしょう。

受け入れたからどうのこうのではなく、


旅立った気が全くしないのです。


バイクに乗ってどこかに遊びにいってるか?

あぁ~、バイトか!とか

家を出て、一人暮らしでもしているかのようです。


大偉っ!

近いうちにお友達が会いに来てくれるみたいだよ。


2012年5月8日火曜日

8日(火)晴れ・・・代わってあげたいよ

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


昨夜は、早く帰ってきて少しだけ早く寝たというのに、なかなか

寝付かれなかった。


大偉の事や、みるちゃんの事・・・

家族の事や、両親の事。


大偉に関わった人の事など色々と頭に浮かんできた。



最後は・・・

慈恵医大に入ってくる家内の両親とN-nhaの顔

柏警察の安置所に入ってくる、親父とお袋、妹の顔


声を押し殺しながら、泣いていた親父。

できることなら・・・代わってあげたいよと大偉を見ていたお袋。


孫が・・・

甥が・・・

子供が・・・

お兄ちゃんが・・・



それぞれが、その時一番辛かった。





2012年5月7日月曜日

7日(月)晴れ・・・忘れてた!


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


5月7日・・・忘れてた!


夕方に外出し・・・といっても3:00pmに外出して客先でちょっとだけ

仕事をして、なんと柏に5:30pmにいた。


ケーキを買って帰ろうかな?と思ってはいたが、真っ直ぐ家に帰って



・・・しまった。



ただいま~!


「今日は、5月7日だけど・・・特に何もないけどいい?」



「うむっ?」


「うっ、うん・・・」




あちゃ~・・・



結婚記念日だった。


ケーキ買ってくる?

もういいよ。


あ~ぁなんてこった。


今度・・・何とかしよっと。


18年にもなるんだ。


18年かぁ~。


色々あった。


この1年は色々ありすぎた。


家内と結婚しなければ、大偉もN-nhaも・・・みるちゃんにも

会えなかったんだなと思うと、世の中、人生・・・不思議だよ。


どこかで、運命を変えられたと思うけど・・・

凡人の私には、気づく事ができなかった。



何もかもが必然だなんて・・・


2012年5月6日日曜日

6日(日)曇りのち雷雨・・・埋葬許可

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


仏壇回りを掃除した。


一周忌の準備もそろそろしなきゃと思い、準備するものの確認をしていた。

その中に・・・埋葬許可書がある。


斎場の方からも、霊園の方からも骨壺の箱の中に入っていますからと

知らされていた。



骨壺が入っている箱の白い風呂敷をほどき、中から埋葬許可書を取り出した。

斎場の方が結んでくれた紐をほどきはじめて開けた。



埋葬許可書・・・


大偉の名前・・・

事故現場の住所・・・時刻などなど。

私の名前・・・大偉との続柄が書かれてあった。






なんの言葉も・・・


一粒の涙も・・・




出なかった。




ここに書かれている息子の名前・・・




ただただ、それを見ているだけだった。





2012年5月5日土曜日

5日(土)晴れ・・・こどもの日

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


GWもようやく晴れになった。


こどもの日・・・昨年のこどもの日は何をしていたのかね?

お父っは覚えていないや・・・。


バイト?

もしかして、大洗に出かけてた?


大偉っ・・・


あなたは、


ずっと


これからも


こどもだよ。

2012年5月4日金曜日

4日(金)雨のち曇り・・・信じる


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


昨年TVで放送した、THE LAST MESSAGE 海猿を見ていた。

海猿の映画は自分の中では、特に好きなほうかも知れない。


それにしても、この人達の仕事って・・・いつも考えさせられる。

誰も行けない場所に助けに行くんだから、並みの人間じゃそこまで

できないと思う。

人命救助に向かい、命を落とす危険もあるだろう・・・。

それでも彼らは行くんだから。


限られた時間の中で・・・。


それをサポートする情報収集する方達もそれ以上にすごい。


こうしたスーパーエリート集団が集まり力を一つにして


ようやく物事が上手く運ぶんだな。


クライマックスは、バディーを助けに行くシーン。



待つバディー。


向かうバディー。


映画は格好よくできているかも知れないが、実際は想像もできないくらい

過酷で、時には残酷で・・・・


それでもお互いを信じ、待ち・・・じっと来るまで耐えている。


自分だったら、どうかな?


普段の生活の中に置き換えても・・・?がつく。


大偉には、そういったお友達はいましたか?

一生かかっても、なかなか難しいよね。

でもね、それは優しく言葉をかける事だっていいんだよ。


周りを見て、困っている人はいないかな?

ちょっと、悩んでいるのかな?

ちょっとした言葉で救われたり、救ったりするもんなんだよ。


少しずつ話していく事によって・・・「信じる」というところに

辿り着くのだから。

そりゃ、たまには意見が違ってぶつかる事もあるよ。

その時、お互いわからなくてもそれから先、必ず遅かれ早かれ

「あぁ~、あの時の言葉はこうだったのか」と思える時がくるから。



お父っは、大偉を旅出させてから気が付いた。


ほんと、馬鹿だよ。









2012年5月3日木曜日

3日(木)雨・・・泣いてる?


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


今日もほとんど寝ていた。

夕食が終わりソファーから大偉の写真を眺めていた。


いつも写真を撮られる時は、目線をどちらかに外しているんだよね。


あなたの大きな写真を見ていると、なんだか泣いているかのように

見えるよ。


悔しいよね。

もっとたくさんいろんな事をしたかったろうに・・・。


あなたのその悔しい気持ちをお父っはどのようにしてはらして

いけばいいのかな?

誰にも、どこにもぶつける事ができなく・・・



何時見てもその優しい笑顔。


大偉とお話しがしたいよ。

当時の事・・・

今の事・・・

今までのの事・・・

昔の事も・・・

色々と話したいよ。



2012年5月2日水曜日

2日(水)曇りのち雨・・・不調


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


GW前に徹夜したのとちょっと同じタイミングで体調を崩してしまい

今頃になって寝込んでしまった。

ようやく良くなってきたが本調子までにはもう少しかかるかな?


大偉は、大丈夫ですか?



今日は、これでお休みね


2012年5月1日火曜日

1日(火)曇りのち雨・・・677枚と746枚

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


残りの写真を撮るために松戸区検庁に向かった。

前回撮った最後の記録を探しながら、ところどころ読んでいた。


普通のバイクの写真や、検証している写真ならまだ見る事ができる。


ただ・・・

ただ・・・


大偉のヘルメットや、長靴・・・

長靴は道路脇の雨水が流れる側溝に片方が置いてあった。

その脇を流れる


「赤い色」


大偉から止めどなく流れ出た「赤い色」の・・・血

たった今まで体の中で流れていた、生きるために通っていた血。

誰もどうする事ができなかった。

ただただ、救急車を待つだけだった。


11:00am すべてを撮影し担当記録官の挨拶し庁舎を後にした。


これからしっかりと確定記録を読んで戦う準備に入る。


この事故の確定記録は・・・

写真が677枚

記録が746枚


裁判所に提出した記録はもっとあるのかな?

裁判所に提出しなかった写真、記録を含めるともっとある。


今、手元にある677枚の写真と746枚の記録はほんのごく一部にすぎない。


記録官が確定記録に目を通し、個人情報に関する箇所はマスキング

されている。


こんな事が、私たちに降りかかってきたなんて信じがたい。


横にいる大偉が旅に出たなんてほんとに信じがたい。