2023年6月24日土曜日

24日(土)・・・積む

平成二十三年
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉
妙法 清澄院日大信士位


今日は合気道の審査会に参加した・・・とは言っても

講習会にも参加できず、終始見取りと講習会の撮影。


その前に、いつも通り先生をお出迎えし、食事中に

色々な貴重なお話しした。


全部を話すと長くなるので・・・

三つの印象に残った話の言葉の一つで

「徳を積む」

この言葉は、家内も昔から言っている言葉で

普段の生活から、いろいろと徳を積むんだよって言ってた。


やってやろう・・・ではなく

自然体な気持ちで・・・

ちょっとした事から、

何気ないことでも

少しずつ

「徳を積む」

後二つの言葉は後日。


大偉も何気なく

普通に・・・・

周りをよく見ていたなぁ~と感じた。

「徳を積んでいるかな?」

2023年6月22日木曜日

19日(月)・・・御礼

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉


I-ueさんから大偉へのお心遣いの品が届いた。

毎年、一言添えての品が届き、感謝でいっぱいです。


今年は13回忌・・・・

N-nhaの帰国を待ってから執り行う。

大偉は、この世界を、私達家族をどのように感じ

見ているのだろう。


日本からベナンまでの距離、13,299Km。


こっちを見たり、N-nhaを見たりと大忙しかな?


I-ueさんからは、香取市で鶯の合唱を聞いたとメールがあった。

大偉に会いに来ていただいた時も、ほんと大偉かと思える

ほど鶯の鳴き声が聞こえた。

まだ赤ちゃんなのか? 鳴き方が上手ではないんだけど


一生懸命、ここにいるよって感じの鳴き声。


私がこうしていられるのも、寄り添ってくれた方のお陰です。

いつもありがとうございます。


2023年6月6日火曜日

6日(火)・・・できない。

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉


図書館で仕事をしていた・・・

台風3号の影響なのか?少し曇ってきたなぁ~。


2011年6月6日は告別。

ほんとうに綺麗な顔で横たわっている。

参列していただいた方々から、祭壇に飾られていたお花を

手向けられ、ほんとに最後の大偉の顔が見られる、最後の最後。


お花で沢山敷き詰められた、大偉の棺・・・


もうこれで最後かと思うと、蓋を閉じる瞬間に

「待って!」と顔を入れて制止、大偉と叫んだ事を

覚えている。


この時期に色々と思い出すと、なんでこんな事になって

しまったのかな?

考えてもしょうがない事なんだけど、

どうする事もできないんだけど・・・


寂しくてね。


N-nhaが急に一人っ子になってしまったのもそう。


家でも・・・事故の事はまったく話さない。

話してどうする事もできないし、話したところで何?って感じ。


それよりも、大偉やみるるの小さい頃の話をN-nhaを交えながら

面白おかしく話している・・・頻繁ではないけど。


いつもめそめそしているのは、私だけ。


一人の力では何もできないけど・・・


ちょっとした遺留品を探して、警察に届けたり

日弁連に助けを求めたり・・・

松戸区検察庁に出向いて、担当弁護士の先生に話したり、

調書のコピーをしたり。


自分が納得するまで動いた。

見たくもない、写真もあった・・・

目を背けたくなるような。


これから先も、ずっと思い続けるに間違いない。


2023年6月3日土曜日

3日(土)・・・頑張って

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉


前日は台風と前線の影響で大雨だったが、

翌日は、2011年6月3日と同じ晴れ・・・


その日は、大偉が千葉大に移送された日。

前日、事故現場の花を手向け、深夜の帰宅だった。


6:00amに柏警察署を出るため、ほとんど寝ていない状態の中

家内とN-nhaと向かった。


大偉を乗せた大きなワンボックスは、緩やかな坂を千葉方面に

ゆっくりと走った。



昨日の朝から夕方帰宅までの状況から、地獄に落とされた感じの

状況は一変した。


N-nhaの小さな身体で支えるには重すぎる・・・


「頑張って」と小さな声でお兄ちゃんを励ました。

その言葉は今でも胸にしっかり残っている。







2023年6月2日金曜日

2日(金)・・・12年前

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
享年十六歳
六月二日
俗名 田中大偉


2011年6月2日・・・16:12

戸籍謄本・・・

平成七年壱月弐拾八日千葉県野田市で出生~と記載されたあと・・・
平成弐拾参年六月弐日午後五時四拾分千葉県柏市で死亡~・・・と記載されて

大偉が旅立ってから、少ししてブログを立ち上げた。

まさかこんな形で掲載するなんて思ってもみなかった。


今朝も、5:30amにくらいに目が覚めて、布団の中で思い出していた。

12年前も小雨が降ったり止んだり。

その週は、ほとんどが曇りや雨空だった。


朝会社に出る時に大偉の寝顔を見て・・・

会社から気をつけて帰るんだよ!と電話を入れようと思っていたのに

次に時計をみたら時間が過ぎてしまっていた。

その前に見た時は、たぶんまだ授業だったんだと思うけど

それでもすればよかったと今でも思う。

それが・・・

朝見た顔とは違っていた。


ほんと信じられなかった・・・なんで? どうしたの?何があったの?

今日は、会社をお休みいただいた。

16:23・・・あぁ~少し前に家内から連絡があった頃だな。

18:00 少し前にお医者さんから説明されてベットに横たわっている。

実家に電話したり・・・突然の電話。

泣きながら大偉が亡くなったと・・・

会社に電話したり・・・

何がなんだかわからなかった。

すぐに葬儀屋が来るし、冷たく当たったような気がしている。


刑事さんが、ぞくぞく病院に入ってきた。

こんなの縁の遠い光景だと、そんな事も考えた事なかったのに


家で待っていたN-nhaを連れてきた、家内の親父とお袋。

N-nhaのうなだれた顔は忘れない・・・

柏警察に移送された後、私の妹に乗せられた親父とお袋。

親父の泣いた顔を忘れない。


あの2011年6月2日以来・・・雨になった記憶はないんだけど

今年は台風・梅雨前線の影響で大雨・・・


まだ、この時間は柏警察にいる。

何もできなかった。

大偉を助ける事ができなかった・・・

警察署と棺が置かれた場所を行ったりきたり、

顔を見れば泣き・・・

事務所に戻りしばらくすると、落ち着くの繰り返し。


いつか死は訪れるんだけど・・・

だいたいは、予測がつくというか心構えがあるんだけど


こんな突然に起こるなんて思いもしない。


いま、大偉はみるると一緒にいて、N-nhaを見守って

いるんだと思う。


この12年は、多くの方に支えていただきながら

生かされてきた。


ついこの間、大偉、みるる、N-nhaの小さい頃の写真を

見ていて可愛いあどけない顔を見てほほ笑んだ。


これからも大偉は、関わってくれた方を見守ってくれると思う。