2012年5月1日火曜日

1日(火)曇りのち雨・・・677枚と746枚

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


残りの写真を撮るために松戸区検庁に向かった。

前回撮った最後の記録を探しながら、ところどころ読んでいた。


普通のバイクの写真や、検証している写真ならまだ見る事ができる。


ただ・・・

ただ・・・


大偉のヘルメットや、長靴・・・

長靴は道路脇の雨水が流れる側溝に片方が置いてあった。

その脇を流れる


「赤い色」


大偉から止めどなく流れ出た「赤い色」の・・・血

たった今まで体の中で流れていた、生きるために通っていた血。

誰もどうする事ができなかった。

ただただ、救急車を待つだけだった。


11:00am すべてを撮影し担当記録官の挨拶し庁舎を後にした。


これからしっかりと確定記録を読んで戦う準備に入る。


この事故の確定記録は・・・

写真が677枚

記録が746枚


裁判所に提出した記録はもっとあるのかな?

裁判所に提出しなかった写真、記録を含めるともっとある。


今、手元にある677枚の写真と746枚の記録はほんのごく一部にすぎない。


記録官が確定記録に目を通し、個人情報に関する箇所はマスキング

されている。


こんな事が、私たちに降りかかってきたなんて信じがたい。


横にいる大偉が旅に出たなんてほんとに信じがたい。


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