2015年5月22日金曜日

22日(土)晴れ・・・優しさと・・・

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


松葉杖出勤も今日で2週間・・・10日間が終わった。

何年も前に、腰の手術をして杖を使ったのと、膝に水が溜まり杖を使った事はあったが、
松葉杖は、はじめての経験。


松葉杖で体を支えながら振り子のように歩くんだけど、手の平がものすごく痛くなり
容易に歩けない。

少し進んでは、手の痛みが和らぐまで休み、痛みがある程度引くと

また振り子のように歩くという動作を繰り返す。

浜松町駅から会社までのたった15分足らずの距離が一時間までとは

言わないがそこそこの時間・・・だいたい50分くらいかかる。


松葉杖をしてホームを歩いていても、以外と周囲は気が付いていない事が多く、

歩きながら危ない事もあった。

ある日・・・新橋駅の京浜東北線側を東京方面の8号車優先席へ向かって

歩いていると、山手線が入線してきてドアが開いた瞬間、大勢、人が降りて

階段方面へ・・・私の方へ向かって走ってくる人が。


ちょうど階段があるホームは狭くなっているので、私の出した松葉杖と相手の

出した足のつま先が、ちょうどあたり、私はバランスを崩し両手をついて倒れてしまった。

後ろの方が松葉杖を拾ってくれたり、胸ポケットからiPhoneはすっとんでいくは

かなりみっともなかったですよ。


東武線、JRでは優先席の車輌に乗り松葉杖の私に気が付き、快く席を譲ってくれる
方もいれば、見て見ぬ振りをいている人も入れば、寝ている人もいる。

時には、自分もかなりお歳をめしている方が譲ってくれたり、老夫婦が譲って
くれて駅に到着するたびに、お互いを気遣い「代わろうか?」と小さい声で話して
いる姿を見るといたたまれなくなる。

また、杖を使用している方が譲ってくれた時もあり、遠慮すると、「私もついこの間
まで松葉杖だったので、気持ちはわかりますから・・・」と言ってくれた。


始発を待っても、順番によっては座れない時もあるし・・・せっかくみんな順番待ちで
並んでようやく座った所へ、私が・・・「松葉杖のカチッ、カチッ」と音を立てて歩いてくると嫌だろうなぁ~と思ったたりもする。


上野駅の通路で時刻表を見ながら、松葉杖にもたれかかり休んでいたら・・・「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてきた女の子がいた。

ビックリしたけど、嬉しかった! こんな言葉をかけてくるなんて。

それにしても、どんだけぐったりとしていたんだろうか?



私は優先席に座っても、絶対に寝ないようにしている・・・。

本当に優先席を必要としている人が見えないから。


この2週間は、人の優しさと冷たさの両方を感じられる貴重な体験だった。


家内からは、怪我をしていない人が優先席に座っているかも知れないけど、

もしかしたら、病気とかで立っている事ができなくて、座っている人かも知れないので、
「譲ってくれなかった」とか思わないほうが良いとと言った。

その通りだと思った。


後、もう少し!




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