平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
朝に現場に出向いた。
本当は、昨日行きたかったんだけど・・・。
2011年の今頃は、仕事も手につかず、
毎日思い出しては泣いていた。
ほとんど眠れないまま、ほぼ毎朝
現場に向かい、何か落ちていないか
何処で倒れたのかと、何もわからないまま
わかるはずのない、見つけられるはずのない
現場に立っていた。
お花を手向け、立ち上がり千葉方面のR16号・・・
大偉が走ってきた方向を見ながら
告別式の最後のお別れが頭をよぎった。
大偉の胸に・・・R-seyさんからいただいた大偉の名前が刺繍された黒帯をおいた。
綺麗なお花に囲まれた大偉。
棺の蓋がしまる。
大偉の顔がだんだんと見えなくなってくる・・・
思わず、両手を入れて「待って」と大きな声を出し、
自分の頭を大偉の顔に被せるように入れ、蓋を閉めさせないようにしたんだけど・・・
大偉の顔を見たのは、これが最後。
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