平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
朝起きて、バタバタしているのは私だけだった。
本来なら、家内も・・・もちろん大偉も自分の準備をしているはずだったのに。
「ほら、準備はいい?・・・まだなの・・・」
「もう時間だよ!」
「大偉っ、ネクタイ曲がっている」
「ハンカチは持った?」
なんて言いながらね。
Yシャツ以外は、2010年4月の入学式と同じ格好
8:00AM・・・家を出てR-seyさんを迎え白い文化会館にむかった。
途中、現場に手向けられていた花は一昨日の大風で倒れていた。
中央自動車大学校
平成二十四年度卒業証書・終了証書授与式
10:00AM・・・定刻通り式が挙行された。
入口の扉が開き・・・卒業生が入場してくる姿を見ながら、4年後・・・こうして入場してくるのかな?と想像しながら拍手をし見ていた。
大学生の卒業証書授与式がはじまった。
さすがに大学生となると、身なりも顔つきも違う・・・この春からほとんどの生徒がディーラーに就職するんだからね。
最後に高等科終了者名をあいうえを順の出席番号順に呼ばれはじめた。
ここで大偉の名前が呼ばれるはずだったが、名簿にも名前はなく
当然呼ばれるはずもなく、ただ高等課程の子達を見ているだけだった。
大偉の写真を膝にのせて、ただただ見ているだけだった。
大偉は、会場に来ていたのだろうか?
会場で見ていたのだろうか?
何を感じでいるのだろうか?
記念写真は、家内のいない、大偉の写真を胸に抱えながら一緒に写っている私の写真だけだった。
大偉が書いた作文を手渡され、お世話になった先生に挨拶をし、終了式を喜んでいる子供達の写真を遠目から数枚撮り、大偉もきっとこの中にいたんだろうなぁ~と思いながら会場を後にした。
これで一つの節目が終わった・・・
普通とは違う形での節目が終わった。
帰り・・・現場に立ち寄りR-seyさんとお線香を焚いた。
倒れいていたお花は綺麗に立ててあった。
・・・どなたかが元にもどしてくれたのだろう。
家に帰れば、I-ue家から大偉への電報が届けられていた。
言葉にならないくらい嬉しかった・・・
本当にありがとうございます。
高等課程修了者35名・・・
私の中では、+1だった。
2013年3月15日(金)は、穏やかなよても良いいい天気だった。
1 件のコメント:
ぼくはこの日のこと一生忘れない。R
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