2013年5月16日木曜日

16日(木)晴れ・・・ひとりでも

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


第23回浦安市合気道演武大会・・・

今週土曜日に舞浜総合体育館で行われる演武大会に

野田同好会も参加する。


しかも少年部からは、たったの一人・・・。


幼稚園から合気道をはじめ今年は小学一年生の青帯。


入門した当初は、恥ずかしがりの人見知りでろくに挨拶もできないまま

ぐずって稽古をしないで帰った事もあったが、半年くらいから心が開けたように

めきめきと上達した。

最近は、幼稚園の弟も入門したため、弟を思いやりながらのお兄ちゃんふり。


名前は・・・R-ku。

演武の募集をしたが、少年部からはR-kuだけだった。


この思いを潰したくない一心だったが、親には参加が一人しかいないんですけど・・・と伝えると

残念そうだった。


その前の年は、私と組んで演武した。

子供も出たい・・・

親も、ほかの同好会の演武を見て、今年も経験させてやりたいとの事だった。


先生に伝え、最初は一般部で一緒にできないか提案したが・・・

何度か話し合い、どうしてもR-kuの出たい気持ちを潰したくないと伝え

亀有カルチャーの子供達に混じって演武する事になった。


すぐにR-kuに伝えたが、まったく動じることなく「はい」の一言だけだった。


一人なんて嫌だぁ~

えっ~、出たくない

そんな言葉は、R-kuには皆無だった。


途中、稽古に来れない日はあったが、一緒に稽古しながら

細かい点を注意すると「はい」と言い少しづつ修正する。


その瞳は、他には目もくれず私の言葉をじっと聞いて、自分で噛み砕いて理解していた。


今まで会った事もない子と会場で会い

立ち位置の確認や、簡単な技の合わせだけを行う・・・

お互いを思いやらないと技がバラバラになってしまう。

大人でもそうは経験できない合気道の真髄をこの子は、

身体で経験する事だろう。

今は、わからなくても必ずわかる日が来る。


小さな合気道家だが、今後の成長が楽しみ。

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