平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
第23回浦安市合気道演武大会・・・
今週土曜日に舞浜総合体育館で行われる演武大会に
野田同好会も参加する。
しかも少年部からは、たったの一人・・・。
幼稚園から合気道をはじめ今年は小学一年生の青帯。
入門した当初は、恥ずかしがりの人見知りでろくに挨拶もできないまま
ぐずって稽古をしないで帰った事もあったが、半年くらいから心が開けたように
めきめきと上達した。
最近は、幼稚園の弟も入門したため、弟を思いやりながらのお兄ちゃんふり。
名前は・・・R-ku。
演武の募集をしたが、少年部からはR-kuだけだった。
この思いを潰したくない一心だったが、親には参加が一人しかいないんですけど・・・と伝えると
残念そうだった。
その前の年は、私と組んで演武した。
子供も出たい・・・
親も、ほかの同好会の演武を見て、今年も経験させてやりたいとの事だった。
先生に伝え、最初は一般部で一緒にできないか提案したが・・・
何度か話し合い、どうしてもR-kuの出たい気持ちを潰したくないと伝え
亀有カルチャーの子供達に混じって演武する事になった。
すぐにR-kuに伝えたが、まったく動じることなく「はい」の一言だけだった。
一人なんて嫌だぁ~
えっ~、出たくない
そんな言葉は、R-kuには皆無だった。
途中、稽古に来れない日はあったが、一緒に稽古しながら
細かい点を注意すると「はい」と言い少しづつ修正する。
その瞳は、他には目もくれず私の言葉をじっと聞いて、自分で噛み砕いて理解していた。
今まで会った事もない子と会場で会い
立ち位置の確認や、簡単な技の合わせだけを行う・・・
お互いを思いやらないと技がバラバラになってしまう。
大人でもそうは経験できない合気道の真髄をこの子は、
身体で経験する事だろう。
今は、わからなくても必ずわかる日が来る。
小さな合気道家だが、今後の成長が楽しみ。
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