2013年5月3日金曜日

3日(金)晴れ・・・ペンギンちゃん

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


N-nhaが、お兄ちゃんが…と劇団に通っていた頃の話しをしていた。

今の家に住んでからも、東京まで通っていた。

先に家内と大偉が朝早く出て行って、その後に車でN-nhaを連れて迎えに行った事も何度かある。


…冬のある日。

N-nhaは、和室でゴロゴロしたりして遊んでいたんだと思う。

その日も家内と大偉は劇団へ行った。


私はソファーに横になりながら、TVを見ていたんだけど、

N-nhaが、こっちを向きながら何かを言っている。

…ちゃん…ォル

N-nhaどうしたの?

…ちゃん…ォル

うん?

…ちゃん…ォル

えっ? なに!


…ちゃん…ォル⤴



段々とトーンが上がってきて、N-nhaも泣き出してくる。

ぺ…ちゃん…ォル

お父さんわからないよ…と困った顔をしても関係なく

ぺ…ちゃん…ォる ぺ…ちゃん…ォル ぺ…ちゃん…ォルと

気が狂ったように泣きながら、大声を出して、自分の伝えたい事が届くまで

言い続けていた。

今、思うと自分で取りにくれば良かったのと思うが、

そのぺ…ちゃん…ォルが大のお気に入りで、何処に行っても

必ず持って出かけていたし、寝る時は必ずくるまって寝ていたにのも

関わらず、その時はわからないんだよねぇ〜。

ようやく、そのタオルの事を言っている事がわかり、持っていくと

泣き疲れたのか、す〜っと寝てしまった。

その話は、何度話しても笑える話で、特に家内はゲラゲラ笑いながら

聞いている。


当時のN-nhaは、お母さんはわかるのに、何でお父さんはわからないのかな?

と思ったに違いない。



…ちゃん…ォル

ぺ…ちゃん…ォル

ぺんぎんちゃんタオル・・・

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