平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
N-nhaが、お兄ちゃんが…と劇団に通っていた頃の話しをしていた。
今の家に住んでからも、東京まで通っていた。
先に家内と大偉が朝早く出て行って、その後に車でN-nhaを連れて迎えに行った事も何度かある。
…冬のある日。
N-nhaは、和室でゴロゴロしたりして遊んでいたんだと思う。
その日も家内と大偉は劇団へ行った。
私はソファーに横になりながら、TVを見ていたんだけど、
N-nhaが、こっちを向きながら何かを言っている。
…ちゃん…ォル
N-nhaどうしたの?
…ちゃん…ォル
うん?
…ちゃん…ォル
えっ? なに!
…ちゃん…ォル⤴
段々とトーンが上がってきて、N-nhaも泣き出してくる。
ぺ…ちゃん…ォル
お父さんわからないよ…と困った顔をしても関係なく
ぺ…ちゃん…ォる ぺ…ちゃん…ォル ぺ…ちゃん…ォルと
気が狂ったように泣きながら、大声を出して、自分の伝えたい事が届くまで
言い続けていた。
今、思うと自分で取りにくれば良かったのと思うが、
そのぺ…ちゃん…ォルが大のお気に入りで、何処に行っても
必ず持って出かけていたし、寝る時は必ずくるまって寝ていたにのも
関わらず、その時はわからないんだよねぇ〜。
ようやく、そのタオルの事を言っている事がわかり、持っていくと
泣き疲れたのか、す〜っと寝てしまった。
その話は、何度話しても笑える話で、特に家内はゲラゲラ笑いながら
聞いている。
当時のN-nhaは、お母さんはわかるのに、何でお父さんはわからないのかな?
と思ったに違いない。
…ちゃん…ォル
ぺ…ちゃん…ォル
ぺんぎんちゃんタオル・・・
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