平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
今日から出勤する人が多い中、私は20日までお休みをいただいた。
朝の情報番組を見ていると、救急搬送されてくる病院に密着した番組だった。
年配の女性が、朝お風呂に入っていて倒れ、夫に付き添われ救急車で運ばれてきた。
しかも発見されるまでの間は、4時間・・・。
救急隊が、病院に入ってくる間も、ストレッチャーで移動中も
心臓マッサージをしながら集中治療室に入ってくる。
医師達も情報を聞きながら懸命の治療にあたるが・・・
不運にも戻ってはこなかった。
もしかしたら、事件性も視野に入れ司法解剖もあり得るところだったが、
その医師は、ついさっきまで元気だった奥様の横にいた主人に
死因を特定するため、CTを撮った。
「くも膜下出血」だった。
この医師の判断により、司法解剖をする事もなく
そのままご遺体を家に帰す事ができた・・・
もしかしたら大偉も・・・
何もせずそのまま帰してもらいたかった。
あんな体で帰ってこなくても。
主人の「なんで逝っちゃったんだよ・・・ばかやろー
あんなに元気だったのに・・・・」
という言葉だけが残った。
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