2017年6月7日水曜日

7日(水)曇り・・・突然に

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


最後の日は、どんな感じだったのかな?

もう7日。大偉は、こんなになってしまったよ。

2011年の当時のブログを読み返していた。


6月2日 夕方に家内から電話が入る

6月3日 千葉大学へ

6月4日 自宅での最後

6月5日 お通夜〜・・・涙雨

6月6日 お別れ


親父は、ショックで寝込みお袋と一緒に、大偉と最後のお別れはできなかった。

柏警察で、大偉の姿を見て、泣いていた姿を思い出すと、どんだけ不幸な事をしたのかと自分を責める。

事故の事は、誰よりも知っているはずなのに・・・

何故、あの日に電話をする事ができなかったのか?


家内と夕飯をとりながら、録画をしていた「リバース」というドラマを見ていた。


大学4年の冬。今から10年前の事故。

4人で友達の別荘に車で出かけた。

オーナーとその妹は、後から電車で向かったが、駅まで迎えに来て欲しいと連絡を入れる。

すでに4人は、お酒を飲んでいた。

誰が行くか?

お酒を飲んでいるから、行けないというが、このくらい大丈夫だろう?と行かせてしまう。

4人中3人は就職が内定しており、後の一人はは、お酒もはじめは遠慮したのだが、「ノリ」が悪いの一言で、飲ませた。

ペーパードライバー、雪道・・・吹雪、一人。

そんな3人のうち一人はダメだと言うか・・・

全ての悪条件が重なり、スリップで谷底へ落ちる。

事件と事故の捜査が始まるが、色々な圧力がかかり、捜査打切り。

それでも、遺族は何度も何度も、警察に出向いて、捜査を依頼するも進展はしない。

最初から事故ではなく事件と睨んでいた一人の刑事が、退職をしてからもフリージャーナリストとして、4人の前に現れる。


彼女は、彼氏が、雪道で事故に合い捜索中と、はじめてニュースで知る事に。

ついこの間まで一緒にいた彼氏が、今、目の前のニュースで・・・。


大偉の時も、翌日の朝のニュースで流れていた時は、いたたまれない気持ちでいっぱいだった。

警察の方が事故現場を捜索している映像、ZEPHYRが、運び込まれる。


大偉の事故を、その日のニュースで知ったと言う人もいた。

まさか・・・

身内が。

友達が。

つい一時間前に別れた友達が・・・


こんな事が現実に起きるとは、思わないで生活をしている。

気をつけなきゃとは、思っても自分の身に降りかかるとは。

この回のドラマを見て、七回忌を迎えた私達に、何か伝えたい事があるのかな?とも感じる。

その彼女は、ショックからお通夜にも告別式にも、一周忌にも参列できなかった。

ようやく、三回忌で彼氏のもとに行くが、そこであの時の友達を遠目から見ていた。

彼氏は、どんな風に友達に映っていたのか?

その日は、どんな話をしたのか?

聞きたくなり、近づく・・・


大偉もどうだったのかなぁ〜と思ったりもする。

あの日で止まっているのだから。

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