2011年6月27日月曜日

27日(月)雨  許さない・・・

法号:清澄院日大信士 田中大偉(享年16歳)

今日は、朝から小雨。降ったりやんだりの繰り返し。
家で簡単な用事だけを済ませ、午後から最も重要な場所へ向かった。

松戸区検察庁だ。

ウィキペディア(フリー百科事典)より)抜粋
松戸区検察庁 (まつどくけんさつちょう) は千葉県松戸市にある日本の区検察庁の1つで、松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ケ谷市の案件を処理する区検察庁である。松戸区検(まつどくけん)と略称されることもある。

車の中で、家内と何を話して向かったのか、まだ家に帰って四時間足らずしかたっていないというのにあまり覚えていない。

事件担当検事にお会いし、お話しを伺った・・・。

事件当日、使用していたトラックは私達が想像していたより、はるかに大きい。しかも・・・積載量もかなり。

松戸区検察庁を後にした車の中で、大偉は気がついたらもう亡くなっていた状態だったんだな~。
痛いとか、苦しいとか・・・お父さん、お母さんとか言う事もなく。
6月2日16:12事故発生した直後には、口、鼻、耳などからつい先ほどまで体中を流れていた血液が、止めどなく路上に流れていたんだな。
その血液をすくう事もできず・・・。その場で小雨にあたりながら救急車が到着するまで渋滞に巻き込まれた車は、見ていったんだと思うとなんとも言えない、光景だったと思う。
本当に、本当に残念な気持ちと悔しい気持ちと混ざり合ってどうにかなりそうだよ。

大偉の事故現場に向かい、お花をたむけ、お線香をたいた。

朝起きてリンを鳴らし、学校に行く前に鳴らし、帰ってきてから鳴らし・・・自分の夕食を大偉の小皿に取り分けしている娘の姿を見る度に、これから結婚するまでは家に一緒にいて、泣いたり笑ったり喧嘩したりする姿が日常繰り広げられていたんだな。
娘の晴れ姿を大偉は、天国から見てなければいけないんだな・・・などなどこれからの出来事を想像してしまうと悲しくて悲しくて。
家内も、娘も口には出さないが色々思っていると思う。

今、22:43分。

バイク音が段々と近づいて来るが、大偉は自分で近所への配慮をして学校に行く時は、エンジンをかけてすぐに発信。家に着けばすぐに切る。本来のバイクの使い方としては良くない事を知っていながらそうしていた。自分で色んな事を考えながら行動していた。

普段だったら、
「ただ今~。」
「あっ~疲れた。今日はレジだったから疲れたとか、その日の出来事を話しながら食べているのに・・・。」

犯人が捕まろうが、捕まらなかろうが大偉が帰ってこないのは事実。

この世に「命」より重いものは何ですか?
荷物のほうが重かったのですか?
倒れている大偉は「物」ではありませんよ。一人の人間です。
救護しない人はどんな理由があろうと絶対に許さない。許すわけにはいかない。
これだけは、自分の中ではっきりしている。

私達の家族は、一人いなくなり、兄妹が一人になってしまったのだから。


明日は、直接担当検事に伝えたい事がある。

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