平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
自賠責被害者請求書を書いていた。
大偉は旅立っているので、私が大偉に代わって書くしかない。
大偉と加害者との位置関係や、速度・・・当時の天候状況や、路面状態など。
相手に対しての言いたいことなど・・・
決まりきった事を記入するんだけど・・・
大偉を置き去りにした、加害者を絶対に許す訳にはいかない。
もう一つお書類は、扶養者認定請求。
会社に提出するが、家族記載欄をみると大偉の名前はなかった。
あれ依頼、公的書類には大偉の名前がない。
ものすごく寂しい気持ちになる。
未だに当時着ていた服を返還された袋から開ける事ができない。
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