平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
旅立つ前日の野田市斎場・・・8:00pmを過ぎていたと思う。
大偉に会いに来てくれた方が、想像以上に多く、何度も何度も
お経を繰り返し読上げていただいた。
そんな中・・・葬儀を取り仕切る方が、私のほうへ近づいてきた。
たくさんのお友達がどうしたらいいのかわからず、
「大君に会いたい」とみんな待っているのですが、・・・どうしますか?
と訊ねてきた。
わかりました・・・一緒にきたお友達同士や、親に連れられてきたお友達。
眠っている大偉を・・・
そっと見るお友達。
顔がはっきり見える位置まで移動して見るお友達。
そんな中、すら~と背の高いお母さんが
たぶん家におじゃまして、大偉を知っていたのか?
もしかしてバイトでお世話になった方かな?
「大ちゃん、いい子だったよね!」と私に向かって言った。
私は、溢れ出る涙を抑えながら・・・小さくうなずく事しかできなかった。
そんな光景が、ここ最近ずっ~と思い出される。
大偉の眠っている姿・・・思い出すと立ち直れなくなるくらいショック
なんだよ。
みんなが話しかけている声や、泣いている声、
全部見ていたんでしょ?
大偉の顔が綺麗だったから、たくさんの方に合わせる事ができたが、
もし・・・もしもだよ、あの顔じゃなかったらきっと身内にも見せなかった
だろう。
最後の最後・・・祖先が救ってくれたのだろうか。
大偉も、お友達も最後にあえてよかった。
久しぶりに会う顔がこんな姿なんてほんとに悔しいです。
やりきれない気持ちでいっぱいです。
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