2012年8月19日日曜日

19日(日)晴れ・・・何もしなかった

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


先週の11(土)~19日(日)までの9日間の連続夏休み!

会社は16日(木)までだったが、17日(金)を有給休暇にして大型夏休みをいただいた。

夏休み前は、色々と溜まっている事や、家の事を少しでもやろうと思っていたんだけど・・・いつもと同じで何もしないまま終わってしまった。

明日から期末に向けて忙しさと計数の追い込みがはじまる・・・


家でゆっくりしながら・・・

椅子や、ソファーに腰掛けながら・・・

食事をしながら・・・

出かけた時も・・・


みるちゃんと大偉は旅にでたまま。


視界には、みるちゃんと大偉の写真が目に入る。


色々と交通事故のニュースや、大津市のいじめ・・・

「いじめている君へ」

「いじめられている君へ」

「いじめを見ている君へ」

が掲載されていた。

未だに子供を車内に残し、パチンコをしているバカ親のニュース。

一日たりとて、人が亡くならないニュースはない。


最近では、ドラマでも交通事故の話しだったり・・・


突然の旅立ち。

この9日間は、会社に行かない分みるちゃんと大偉をいつも以上に見たり、

どうしているかな?

何を考えているかな?

何を見ているのかな?

と、二人の写真を見ながら未だに信じれらないんだよね。


毎日、お水を交換しお花を欠かさず・・・お香をたき。

休みの日にはお墓へ向かい・・・現場へ向かい。


この毎日、毎日の事を自分が立てなくなるまで一生続くんだよな。

大偉っ・・・

普通は逆だぞ!

お前とN-nhaがお父っと、お母っにするんだよ・・・

急に・・・N-nhaを一人にしやがってよ。

ほんと何やってんだ。

って、未だに文句の一つも言ってやりたい気持ちになるよ。

本当は大偉にじゃなくて・・・

それまでの自分になんだよ。


もう少し・・・まだまだ

ずっ~と入れたのに。


二人の写真を見るたびに、胸が詰まる思い。

和室の出入り口には、みるちゃんが倒れていた場所をビニール紐で囲い

現場を通る時は、必ず追越し車線を通る。


この場所に、投げ出されて倒れていたなんて信じられないんだよ。

現場には未だにお花を手向けてくれるお友達がいる。

滑走した地点から数十メールもバイクが流され・・・

大偉がぐるぐると転がっている。

頬についた傷あと、

唇を噛みしめたあと、

かけた前歯

肩の傷・・・

小さい頃からの思い出はたくさんあるんだけどさ、あの時で思い出は止まっている。

あの衝撃が強すぎて、強すぎて

そりゃそうだよなぁ~・・・朝はそこで寝ていたんだもん。

学校にも行って、帰りまでそんな事になるなんて誰が思っていただろう。

普段と変わりなく生活するんだったのに・・・

その時の映像が先に浮かぶんだよね。


自分だけはと思っていたが・・・

まさか・・・


これが、大偉の人生なのか?

これが、大偉の友達の人生なのか?

これが私たちを囲んでいる方達の人生なのか?

これが、孫を可愛がってくれた親の人生なのか?

これが私たちの人生なのか?


大偉はきっと私たちと係わった方々にきっと素晴らしいメッセージを残していると思う。

普通に生活している中では、わからない事を・・・

本当は気が付いているのに・・・

それができていない毎日。

その事を気づかせてくれたんではないかと思う。


こうして・・・



何もしなかった9日間が終わった。

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