平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
前の晩はホテルに泊まり深夜まで仕事だった。
今朝は、衝撃のニュースで目が覚めた。
ジャーナリストの山本美香さんが内戦地で亡くなった。
はじめはよくわからなかった。
TVで父親が耳にあてた受話器を握りしめながら、下を向き話している映像が飛び込んできた。
いままでもジャーナリスとが亡くなったり、
監禁されたり、車から外交官が銃撃されたりとあったが、
今回の件は、自分としてもショックだった。
なぜだかなぁ~・・・・。
たぶん、みるちゃんや大偉を旅出させてしまったからだろう・・・。
志高く、戦争に苦しむ子供たち、女性・・・情報を世界へ発信させることで戦争を止めさせる事を望んでいた。
どこかで・・・こういう結果になってしまうんじゃないかとは、自分も家族も頭の片隅にあったと思う。
決して真似できる仕事ではないが、何かに取り組んできた人が旅立つ事が惜しい。
悔しいと感じた朝のニュースだった。
ホテルからでて、出勤したのが8:00。
外出までにしなければならない事をして・・・浅草橋へ外出。
いやぁ~・・・暑い。
外出から帰ってきて、もうぐったりです。
今日も・・・
いつも通り、最終退館者となった。
浜松町駅に向かう・・・T社を右手に見ながら頭のなかで、大偉が「お父っ、」・・・
お父っ、お父っ、お父っ、お父っ、お父っ、・・・と
何度も、何度も・・・お父っ、と呼んでる。
今はもう、あの声で「お父っ」と呼ばれる事はなくなってしまった。
駅に向かうまでのあいだ・・・涙がとまらなかった。
みるちゃんも、大偉も助けてあげる事ができなかった不甲斐なさ。
たくさんの思い出と同時に思うことは、これから先に色々な事をしてあげる事のできない心残り・・・
何かをするたびに
何かを思うたびに
何かを見るたびに
0 件のコメント:
コメントを投稿