2012年10月27日土曜日

27日(土)晴れ・・・同じ光景

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


朝、7:00の目覚ましが鳴った。

次は、7:30だなと思いながら布団の中で目をつぶっていた。

大偉の卒業式や成人式を思う浮かべながら・・・涙が溢れてきた。



稽古に向かう車の中、野田の商店街で信号待ちをしていた。


一台の原付バイクが横を通り過ぎた時、


コン、コン・・・カラン、コン、コン、コン・・・と乾いた音がした。


右後方を振り向くと、原付バイクが停まった。


その後ろをヘルメットが後を追いかけるように転がっていた。


ヘルメットも大偉がかぶっていたようなものだった。


その後ろに大偉が・・・・


まるで、あの当時と同じ光景だった。

調書や、担当警察官の話から想像がつく。


滑走したバイクの場所・・・

投げ出されたヘルメットの場所・・・


言い表せない、何とも不思議な一瞬の時だった。

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