平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
今日もいつもと同じ時間・・・。
会社から浜松町駅までの間を、ふと目を閉じるというか、半開きというか・・・
大偉が出てくる・・・。
あの小雨の中・・・。
意識レベル300・・・。
大偉は、一瞬こんなふうに倒れていたんだと。
声をかけても。
体をゆすっても。
何をしても・・・返事がない。
大偉もきっと何が起きたかわからず、きっと上から自分の姿を見ていたんだと思う。
自分はいったいどうしたの?
なんで、倒れているの?
なんで、病院にいるの?
なんで、お父っもお母っも、いるの?
なんで?・・・
なんでと思っていたに違いない。
1年を過ぎた今でも、大偉がいないなんて思わないんだけど・・・
やっぱり、声が聞こえないとね。
遠くにいるより・・・
側にいてほしいよ。
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