平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
帰りの電車・・・
大偉の顔を思い出していた。
大偉の声を思い出していた。
それでも、最後に浮かんでくるのは・・・・
搬送先で、寝ている大偉の顔。
柏警察署の安置所で寝ている大偉の顔。
夜遅くに駆け付けて、泣きじゃくる親父の顔。
ほんとうに、畜生っと大声を出したいくらい辛く、切ない。
自転車置場・・・
今、まだたくさんのやらなければならない事を残して、家内やN-nhaを
置いていくわけにはいかないなぁ~。
民事の事も・・・
お墓の事も・・・
まだまだ、何も終わっちゃいない。
何も決着できていない。
N-nhaの成長も見ていたいし、花嫁姿も見たいし・・・孫も。
夜のニュースでは、山口母子殺害事件の判決が下された。
極刑・・・
13年間と長く、辛い日々だったと思う・・・私には想像できないくらい。
それでも、遺族は乗り越えていかなければならいという言葉が印象的だった。
死刑囚とともに13年間を歩んできた。
言葉には言い表せない苦悩の日々だったでしょう。
日々の生活では・・・
過去の楽しい思い出
現在の苦悩
未来は、ともに歩む家族がいない苦しみ・・・。
たった今、そこにいた家族を旅立たせてしまった悲しみは量りしれない。
残された遺族も・・・「なぜ、あの時?」と悔やむばかり。
なんの前触れもなく、突然に幕が下りる。
なんの予告もなく・・・
それでも遺族は、残された家族、旅ださせてしまった家族、加害者を思い、
生き続けなければならない。
「そんな事を言うなよ・・・」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/546564/
そうだよね・・・
早く忘れたいと思うのはわかるよ・・・・当事者じゃないんだから。
でもね、遺族は、もっと辛いんだよ・・・・
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