平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
30日の夜から、今日の朝も色々とメールをしていた。
大偉の事で・・・
返信がまったくない・・・?
きつい事を書いてしまったからかな?
私も胸が詰まる思いで・・・、午前中をなんとか過ごす事ができた。
14:23
たまらず、電話をした。
もしかしたら・・・
このまま、連絡が途絶えてしまう気がした。
色々と話した。
声が聞けて安心した。
なんか、ほっとした。
自分自身も救われた気がした・・・
会社の近くをぐるっと歩きながら話してたが、お寺のガラス越しの掲示板で足を止めた。
ただ止めただけ。
もう少し、話がしたかっただけで・・・
話しながら、その掲示板に目をむけた。
花を支えている枝
枝を支えている幹
幹を支えている根
根は見えねえ
なあ
みつを
と書いてあった。
住職が書いたのだろうか・・・
「花」は・・・子供達かな?
「枝」は・・・お父さんや、お母さんかな?
「幹」は・・・お爺ちゃんや、お婆ちゃんかな?
「根」は・・・
親戚の方かな?
私達を支えて下さっている方達かな?
祖先かな?
今では、大偉もみるちゃんも「根」となって小さな体で、私達家族を支えているんだなぁと感じた。
俺を支える歳には、まだまだ早すぎるよ。
もっと、もっと色んな花を咲かせてもらいたかった。
咲かせてやりたかったよ。
大偉も悔いが残っているでしょ?
みるちゃんも・・・
お父っは、悔いだらけだよ・・・。
大偉が、生まれた時からやり直したい。
戻りたい・・・
大偉。みるちゃん。
そっちの世界では、続きの人生を、枝いっぱい花を咲かせて、
咲きほこってね。
いつか見せてよ。
楽しみにしているから・・・
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