平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
いやぁ~、今日は本当に暑かった。
日差しが痛いくらいだった。
gmailにお墓をお願いしているところから、墓石のデザインが出来上がったと連絡が入っていた。
前回の打ち合わせから、随分時間がかかった。
私達の要求が、今までない様なデザインだという事もあると思う。
打合せの時も、担当者はビックリしていた。
何とかお願いしますと押し通した。
送られてきたのは3種類のデザイン。
だが、・・・
あと、もう少しなんだよなぁ~という感じ。
このデザインも、家内が提案した。
もともとお墓は実家の近くにあるが、大偉の生まれ育った場所、お友達の多いこの場所を選んだ。
霊園を何件も見に行った。
墓石のデザインや、墓誌のデザイン、石の色などなど・・・
たくさん回って見たが、家内が提案したデザインは見た事がない。
家内からは、墓石の形や彫りについての要望は聞いていたが・・・
どのようにしよっか?
と、出てきたのが・・・
「命」「心」「心臓」「愛」「平和」「感謝」「優しさ」、「絆」・・・などなどを
文字ではなく
違う形で表現したらどうなるのかな?
と考えた時にすぐに浮かんだのがこの表現方法。
足を運んで下さった方が、見た時に好きな事を思っていただいたり、話しかけていただいたりしてほしかったので、文字にしたくなかった。
文字を彫っていると、その文字が強すぎてということと
やはり・・・
世の中すべてが、
生まれてから、天国に逝くまで・・・
逝ってからも・・・
このデザインからはじまっているという事。
この話しを聞いた時、ただただ納得した。
契約には、全員分の住民票をお取り寄せくださいと言われ、家内に取ってきてもらった。
住民票、今日とってきて机の上に置いてあるからね!と言われた。
封筒の中身を見ると、3人分しかない?
あれっ!なんで・・・
はじめは・・・?
あっ、大偉のか・・・
そんな事、思ってもいなかった。
普通に大偉のもあるように思っていたからだ。
そうだよな・・・
亡くなっているんだから住民票はないんだよな。
ものすごく悲しくなったよ。
田中大偉という名前が載っているのは・・・
戸籍だけとなってしまった。
田中大偉・・・
今も、私の後ろでブログを入力している姿を大偉とみるちゃんがみている。
私の背中を
亡くなった、大偉とみるちゃんが・・・
優しくて・・・
格好良くて・・・
可愛いくて・・・
・・・・・・
男の子二人が見ている。
こんな事ってありかよ。
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