2011年8月27日土曜日

26日(金)曇り雨  定年退職・・・

 平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
  六月二日
俗名 田中大偉
  享年十六歳

今日、私の横のS木さんが定年退職を迎えた。
本当は、8月31日付けなのだが、残りの3日間を有給休暇で消化するので、夕方に全体夕礼があった。

高校を卒業して・・・

41年と5ヶ月。

気の遠くなるような長さだ。

私はというと・・・

後、ちょうど17年。

もう入社して23年も勤務しているんだなぁ~とあらためて感じた。

ここにくるまでに、会社を辞めたいと思った事が何回もあった。その度に相談した。
何回も、何回も・・・。
結婚して、子供が生まれてからもだ。

だけど、ここまで勤めてこれたのも周りの方々、お陰だと強く感じた。

S木さんの話で、心に響いた言葉がある。

「経済的に支えてくれた会社に感謝します」

私には、41年という長い間、勤めさせてくれた事への感謝の言葉に聞こえた。

最後の、言葉でこんな事を言った人は今までいなかった。

なぜが、心に響いた。

私は、後17年。

その時は、大偉は・・・33才。

どんな男になっているのかな?

結婚しているだろうか?

どんな家庭を築いているのかな?

子供は何人かな?

お嫁さんは、どんな人かな?

整備士の仕事をしているかな?

私は、どんな爺さんになっているのかな?

などなど・・・

色んな事を考えた。

世の中、すべて必然。

お坊さんも言っていた。

でも・・・あまりにも残酷だよ。

こんな若い子を連れて行かなければならないなんて・・・

酷すぎるよ。

結婚して、子供に恵まれれば孫と遊ぶ事もできただろう。

定年後の楽しみもいっぱいあっただろう。

大偉との楽しみ。

大偉の家族との楽しみ。

育ててあげられなくてごめんね。

見届けてやる事が出来なくてごめんね。

大偉とのすべての楽しみが・・・何もかもなくなってしまった。

明日は、必ずみるちゃんと一緒に家に来てよ。

みんなで、待っているから。

お願いだから・・・

ねっ、大偉。

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