2011年8月11日木曜日

10日(水)晴れ  仏壇の前で・・・

  平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
  六月二日
俗名 田中大偉
  享年十六歳


大偉とみるちゃんの仏壇の蝋燭たて火を点けた。
大偉の香炉が小さく灰が外に落ちてしまうので、お線香を半分にしてあげている。

仏壇の前に座りながら、横に置いてある小さな遺影の写真を見ながら・・・


「大偉、お前何をやってんだよ! 俺にこんな事させやがって」


と思いながら、お線香に火を点けた。


突然、涙がぼろぼろ溢れ出してきた。


明後日(12日)は大偉をお迎えするための準備をする。


大偉の好きな物を作ってお供えしよう!後でみんなで決めよう。


大偉が、喜んで家に帰って来れるように・・・家の中を明るくしよう。


この二日間は心が不安定になり、また電車の行き帰りで泣いてしまった。


みっともないったら、ありゃしない。


病気で亡くなられた方・・・

色々な事件、事故に巻き込まれて亡くなられた方・・・


色々な方々がこの電車に乗っているんだろうなぁ~。


今まで、こんな事考えもしなかった。


「人、一人が亡くなるって本当に大変だよね」


と、会社の帰り、事務所の上司と話しながら帰った事もあった。


8月2日の夕方。

外出先から、別案件の相談で上司に電話した。


最後に・・・


今日は、大偉の月命日だろ。早く切り上げて帰りな。


嬉しかった。


唯一、会社の中で大きくなった大偉を知ってる方。


昨年の9月に東京ドームで行われた都市対抗野球に一緒に行った。


格好いいじゃん!


そんなことないよ・・・と言いながら親ばかだから内心嬉しかった。


その上司も、この夏奥様の三回忌を迎えた。


自分は、奥様の命日を気にしていなかった。一緒に働いていたというのに・・・まったく情けなかった。


その日は、他にもメールをいただいた。

ありがとうございます。


大偉、この間お願いした事やってくれたかな?

今、何をしているの?

みるちゃんと一緒なの?

二人ともほんとに男前の優しい顔をしている。

性格は顔にでるからね・・・

私も、穏やかに家族と過ごしていこう。

みんなで支え合い、助けながら・・・

時には支えてもらいながら・・・

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