平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
いつもより、一本電車を遅らせてしまった。
自転車置き場から駅に向かい直線の道を歩いていた。
すると・・・
左前方から右折をしてきた原付バイク。
しかも、かなりオーバーランで膨らんで曲がってきた。ノンストップ。
なんだこいつ!
その曲がりっぱなに遭遇したら、事故になる感じ。
見ると、大偉と同じ中学の同級生だった。
小学生からの友達。
お通夜にも、告別式にも来てくれたのに・・・
四ヶ月前の事を忘れたのかよと思った。
しかも「ノーヘル」
こいつ、まったくわかってない。
世の中のルールもわかってないし、大偉の死も全くわかってない。
朝から怒りを通り越して、あきれた一日のスタートだった。
大偉。
ちゃんと教えてやれよ。
大偉が亡くなってから、はじめて不愉快な日だった。
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