2012年3月13日火曜日

13日(火)晴れ・・・卒業式

平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


明日は、N-nhaの中学卒業式。


家に帰ると、アルバムくらいの大きな・・・金?色の箱が置いてあった。

何これ?

皆勤賞の・・・。


えっ!明日の卒業式にいただくんじゃないの?


普通に教室でもらったらしい。

なんだよそれっ。


まっ、よく三年間頑張って通ったな。


お母さんに見せたの?

まだ・・・

なんで・・・

N-nhaが一人で通っただけではないでしょ?

ちゃんと見せなきゃ。


自分の事を棚にあげて、親らしい言葉を言ったが

少し親に言われていた事がわかった気がした。



三年前・・・入学式の写真を撮ろうとしていたのに友達とばかりいて、

帰ってからお母さんに散々怒られていたよね。

家の前に立たせて写真を撮ったけど、ちょ~ぶすくれ顔・・・




三年前の春にちょっと大きめな制服を着て入場・・・

新入学生を迎える席上には、お兄ちゃんもいたよね。



そのN-nhaが、今日卒業式を迎えた。



勉強に部活に・・・

運動会、南響祭・・・職場体験

友達との色々な思い出があった事でしょう。

二年生の冬には、はじめてのスキー・・・楽しかったと言っていたね。

大偉は・・・いいなぁ~と言ってて

でも、高校でもいくじゃん・・・楽しみにしていたのに・・・ね・・・。


卒業生・・・入場

三年一組から順に入場してくる。

四組・・・N-nhaが入ってくる。


N-nhaの卒業式なのに・・・

この体育館にみんなでバレーボールの大会を見に来たよね・・・懐かしいなぁ。


9ヶ月前・・・

私達に起きた突然の事故。

部活帰り・・・N-nhaを待っている時間もなく、家内は病院に向かった。

そのすぐ聞かされた、信じられない言葉・・・

ビックリという言葉を通り越した言葉・・・

今、なんて言ったの?

朝、普通に元気だったじゃん?と思ったでしょ。

N-nhaにも辛い思いをさせてしまったね。

悲しい思いをさせてしまったね。

病院の入口前からあーちゃんに抱えながら入ってくる姿。

弟を二ヶ月前に亡くしたばかりなのに・・・。

お父っは、そんなN-nhaにかける言葉もなかった。

・・・できなかった。

ただ、頭を1回、2回触る事くらいしかできなかった。


楽しみにしていた修学旅行・・・

今回の事とは関係がないから行ってきなよ。・・・ねっ?

泣きながら迷っていたけど・・・みんなに説得されていく事になった。


告別式の日に来てくださった担任の先生に、辛い思いをしているが、卒業旅行には

行かせて楽しい思い出を作らせてやりたいので、よろしくお願いしますと頭を下げた。


夏休み明けの運動会には、朝からの練習で・・・顔は真っ黒に日焼け。

元気に走っている姿・・・

何とも言えなかった。


卒業式前にもらった、「お父さんお母さんへの感謝の手紙」

反抗なってないじゃん?

迷惑なんてかけてないよ?

ありきたり言葉だったけど・・・一生懸命考えたんだね。

大丈夫・・・そんな事ないから。

その文書にでてくる・・・「かっぱ橋」


かっぱ橋・・・上高地の?

北アルプス?

大偉と一緒に登った北アルプスにいきたいのかな?と思った。

えっ、ほんとに・・・。


隣に座っている家内に・・・かっぱ橋って?

かっぱ橋の道具街でしょ!

あぁ~っ。

かっぱ橋違いだった。



卒業証書授与

中学生活最後の返事。

聞こえない返事をする子もいれば、体育館に響き渡るくらいの大きな声の子もいれば、

返事の代わりに・・・「今までありがとうございました」と言った子もいた。

ピシッとしている子もいれば、今まで通りちょっとくだけた姿の子も

今日が、最後・・・。


私は、正面向かってちょっと左側の一番後ろの席に座ってビデオを撮っていた。



卒業生答辞・・・

学年代表の男の子が読み上げた。


途中・・・「旅立ちの日に」の歌が在校生に送られる。

ビデオを撮りながら、子供達を見ると泣いている子もいる・・・

寒くて、ほとんどの人がコートを着ていた。

私は、一番後ろなので他の方と立ってた。

はじめは、ズボンに入れていたハンカチを学校に着くとコートのポケットに入れなおした。


曲・・・歌声を聴きながら私なりの思い出が浮かんできて、ぐっと堪えながら

ポケットに入れたハンカチを握り締め、舌先をキュッと噛み、少し上を見ながら

こぼれ落ちないように・・・。


N-nhaは何を思いながらこの卒業式を迎えたのだろうか。

何を思い、何を感じながら・・・・


卒業式も終わり・・・昇降口で待っていると仲の良いお友達を出てきてみんなで

記念撮影。


11ヶ月前・・・

9ヶ月前のN-nhaの姿からは想像もできない。

そこには、みんなと一緒に戯れているN-nhaの笑顔があった。

嬉しかった。



ほとんどの子が携帯で写真を撮っているのに・・・・


N-nhaはというと


えっ、スマートフォン?・・・ないない。

7インチ タブレット・・・そんなのない。



DSだった!


写真撮れるの?

夏に買ったのは撮れる見たい。

携帯の容量がなくてそうした見たい


N-nhaらしい。


私達は、校門前でN-nhaと写真を撮り二人で帰った。


あなたの夢を叶えるために進んだ高校。

ゆっくりでいい。

一歩一歩前へ進んで行ってもらいたい。


ただただ、元気に・・・・


願いは、それだけです。




大偉っ、みるちゃん!

今日、あなたが通った中学を卒業しました。

一緒にいたのは1年間。


中庭の桜は綺麗に咲いていましたよ。

あなたの卒業式も思い出しながら・・・


ここから別々の進むべき道へ。

これから先も色々とあるけど・・・


妹をよろしくお願いします。

お姉ちゃんをよろしくお願いします。


ここまで、無事に育ってきてくれてほんとにありがとう。


お互いの両親にも、ほんとうに感謝している。

今までありがとうございました。

また、これからもよろしくお願いします。


白い光の中に 山並みは萌えて
はるかな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い空に 心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず


勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して


懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もないいさかいに 泣いたあの時
心通った嬉しさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強くだいて


勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して


今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
はずむ 若い力 信じて
この広い この広い 大空に


今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
はずむ 若い力 信じて
この広い この広い 大空に

YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=h3I1FiBDdw0&feature=related




南部小の卒業式に卒業生が歌う曲・・・


小学校卒業式で卒業生が歌う曲で、息子の卒業式で始めて聞きました。
とても良い曲に感動した覚えがあります。

もう少し言葉の意味を深く感じられていたら・・・

これからも、この意味を噛みしめ家族の人生、自分の人生、そして・・・
未来があった息子の人生を一緒に歩んで生きたいと、またあらためて感じました。

いつまでも忘れないように・・・



今までの人生で・・・

これからの人生も・・・


※あえて、このYouTubeを選びました。


「おそすぎないうちに」  作詞作曲 中山真理 


なくしてしまってから その大切さに気づいて
悔やんだり 悲しんだりしても 遅すぎるよ


もしかしたら一番 この世で大切なものは
普段あまりに身近すぎて 気にもとめていないかも


今あるすべてのものは あたりまえなんかじゃなく
今あるすべてのものが 奇跡的にあるとしたら
君はどうやってそれを 守るだろう


遅すぎないうちに 間に合う今のうちに
出来る限りのことをしよう
生まれて こられたお礼に


なくしてしまってから そのあたたかさに気づいて
悔やんだり 悲しんだりしても 遅すぎるよ


もしかしたら一番 この世で大切な人は
当たり前と決めつけてて いると疑わないかも


生きてるすべての人は なんとなくなんかじゃなく
生きてるすべての人が ぎりぎり生きてるとしたら
君はどうやってそれを 愛すだろう


遅すぎないうちに 間に合う今のうちに
できる限りのことをしよう
生まれて こられたお礼に

http://www.youtube.com/watch?v=lAxKAH6j42U&feature=related


ちょっと・・・この歌

「大切なもの」

http://www.youtube.com/watch?v=ZgoLxb8XQbc&feature=related

ほんとにいつか、「ありがとう」と言いたい。

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