平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳
昨日、「ブルドクター」というドラマ(録画)を見た。(1話)
見る前に家内から、大偉の時を思い出すよ。結構、重たいよと言われた。
内容は、法医学解剖の話しをドラマにしている。
この辺りでは、千葉大が法医学解剖を行う。
大偉もそうだった。
2011年6月3日・・・am6:00過ぎ。
前日の6月2日。慈恵柏病院にて・・・担当刑事より解剖の話しをされた。
そんな事、考えも、思いもつかなかった。
耳、鼻から、大量の出血。頬にも・・・口にも、肩にも傷。
司法解剖という言葉にビックリした。
こんな死に方は普通じゃないと、大偉を見た刑事に詰め寄り、最後にかえってきた言葉が・・・司法解剖だった。
絶句した。
大偉を司法解剖?
一瞬・・・・ためらい断った気がする。(あまり覚えていないが承諾に時間がかかったと思う)
誰が言ったかは覚えていない。
司法解剖をしなければ、本当の死因が究明できないんだから・・・
溢れ出す涙を抑えながら・・・
承諾するしかなかった。・・・それしかなかった。
司法解剖のため、柏警察を明日am6:00に出ますと告げられた。
6月3日am2:00に帰宅し、仮眠したあとam5:00に起きた。
TVから昨日の大偉の事故のニュースが流れた。
残された家族4人(4月9日に亡くなったみるるの毛を娘が持ち)とで、柏警察に向かった。
司法解剖前に
大偉に会いたくて。
頑張ってねと言いたくて、
一人で行かせたくなくて・・・。
今でも、家内と娘が柏警察からR16を千葉方面に向かう大偉を乗せた車を見えなくなるまで、目で追いながら、頑張ってね。家で待っているから・・・と言った光景は今でも忘れない。
夕方・・・家に帰ってきた、大偉。
こんなになって戻って来るとは。
娘には、顔以外見せられなかった。
ただ、綺麗な顔して、ただただ寝ている様子にしか見えない。
司法解剖をしなければ、死因がわからなかったんだから仕方がないのはわかるが・・・
辛かった。切なかった。おとといに話した大偉が・・・
その後・・・柏警察で司法解剖された大偉の写真(白黒コピー)を見た。
解剖を担当して下さった、〇〇教授。
「ブルドクター」1話。
死因が、大偉と一緒だった。
右側頭部骨折、脳幹損傷・・・・
痛みもなく亡くなったと・・・苦しさはない。
TVでは、自宅の写真をカメラにおさめるためバックしたところ、転倒しブロックに頭をぶつける。
外傷出血は殆どないが、脳内で出血。脳幹を圧迫し、普通に生活しベットに寝た数時間後に亡くなった話。
大偉は、一瞬だったのだ・・・。
搬送された時の治療費を支払った、その日の夜のブルドクターは辛かった。
大偉には、辛い思いをさせたが、司法解剖をして原因を特定するためには仕方がないと今では思っている。
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