2011年12月13日火曜日

12日(月)晴れ ・・・旅支度


平成二十三年
妙法 清澄院日大信士位
六月二日
俗名 田中大偉
享年十六歳


昼間は、いつもより暖かかった。

とは言え、pm9:00過ぎの自転車はさすがに寒いです。


帰りの野田線の中。


大偉は今頃何をしているのかな?


何処を旅しているのかな?


なんて思った。



旅と言えば・・・自宅出棺の6月5日。


大偉の後輩の子が、お通夜に行くことができないので・・・、わざわざ大偉に会いに来てくれた。


顔の傷の化粧も終わり、綺麗な顔を見てた。



いよいよ、自宅出棺の時間が迫ってきた。


葬儀屋の方が、大偉の旅支度をしてくれた。


大偉に足袋を履かせ、脚絆、手甲をつけた。


頭陀袋にはいった三途の川の渡し賃・・・六文銭を持たせ、白装束を着させ・・・


編み笠に天冠を入れ頭の上に置いた。


草履を足元に置き、棺の上には小さな刀を魔よけなのかな?置いた。



生前に着ていた服のしたには、こんな格好をさせていた。


私は、黙って大偉への旅支度を見ていた。


こんな格好をさせて送り出さなければならないのか。


悔しくて悔しくてたまらなかった。


涙が止まらなかった。


大偉の人生を見届ける事ができないのだから。



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